宮若 旧炭鉱経営者の邸宅で清掃活動

宮若市にあるかつての炭鉱経営者の邸宅で、邸宅の保存に取り組んでいる市民グループのメンバーなどが清掃活動を行いました。
清掃活動が行われたのは、かつて炭鉱経営で「筑豊御三家」の1つとされた貝島炭鉱の経営者の邸宅で、宮若市にある「百合野山荘」です。
梅園や竹林がある広大な庭園や書院造りの建物などで知られていて、20日の清掃活動には邸宅を所有する会社の関係者と保存に取り組んでいる市民グループのメンバー、あわせておよそ30人が参加しました。
竹林では、参加した人たちが竹の間に茂った植物を取り除いたり、竹林を通る道に張り出した樹木を切り倒したりして景観を整えていました。
また、当時の調度品などが保管されている蔵の中では、床や棚の上のほこりを取り除いたり、調度品の汚れを拭き取ったりする作業が行われました。
邸宅を所有する会社は市民グループと協力して、国指定の文化財にしようと活動を進めていて、紅葉が見頃になる11月に邸宅の見学会を予定しているということで、会社の担当者の辻浩史さんは「市民の皆さんの期待が高い施設だと思いますので、ぜひ国の文化財にしていきたいと思います」と話していました。