博多湾のタチウオ釣り 大型船航行に危険 海保が注意呼びかけ

博多湾の大型船が通る航路は他の場所より水深が深くなっていますが、そこに集まるタチウオを釣ろうと多くの遊漁船がとどまり、大型船の航行に危険があるとして福岡海上保安部が航行を妨げないよう注意を呼びかけています。
博多湾には旅客船やコンテナ船などの大型船が通る中央航路と東航路の2つの航路があり、海底12メートルから14メートル付近まで掘削され水深がほかの場所より深くなっています。
福岡海上保安部によりますとここ数年、この航路がタチウオの絶好の釣りポイントになっていて休日の朝には釣り客を乗せた多数の遊漁船が集まり、とどまるようになっているということです。
このため大型船が衝突したり迂回して浅い海域に乗り揚げたり、航路外の海中に設置された網などの漁具を傷つけるおそれがあるということです。
遊漁船が航路内でいかりをおろしてとどまることは禁止されていますが、釣りは禁止されていません。
福岡海上保安部は、海上パトロールで遊漁船に声をかけたり、タチウオ釣りの営業をする事業者に注意喚起のチラシを配ったりして大型船が通る際には早めに航路外に回避するよう呼びかけています。