日銀福岡支店 ”景気緩やかに回復も先行き注意深く”

九州・沖縄の景気について、日銀福岡支店は、「緩やかに回復している」とする判断を据え置きました。
一方で、大山支店長は、物価高などをリスク要因として挙げて、先行きを注意深く見ていきたいという考えを示しました。
日銀福岡支店は、9月の「金融経済概況」を発表し、九州・沖縄の景気について、「緩やかに回復している」とする判断を据え置きました。
▽個人消費の回復と、▽設備投資の増加に加え、▽雇用・所得が緩やかに改善していることが主な要因です。
一方、記者会見した大山支店長は、リスク要因として◇物価高、◇海外経済の減速、それに◇人手不足の3点を挙げました。
このうちの物価高について、大山支店長は、「一部のスーパーからは20代あるいは30代のファミリー層を中心に低価格商品への切り替えが徐々に広がっているという声が出ている。家電や乗用車などの売り場でも客が検討する期間が長くなっているという話が聞かれ始めている」と述べました。
その上で、「景気を天気に例えてみれば『快晴』とはちょっと言えない。晴れてはいるが雲が若干出てきた状況で、この雲がどうなっていくかしっかり見極める必要がある」と指摘し、景気の先行きを注意深く見ていきたいという考えを示しました。