福岡県内の待機児童56人 2002年度以降最少 44人減

福岡県内で保育所などの空きを待つ「待機児童」はことし4月時点で56人となり、記録のある2002年度以降、最も少なくなりました。
ただ、一部の自治体では施設の建設の遅れや保育士不足などから増加していて、県は引き続き自治体を支援して受け皿の確保を進めることにしています。
福岡県によりますとことし4月1日時点の県内の待機児童の数は56人で昨年度の同じ時期と比べて44人減りました。
これは記録のある2002年度以降、最も少ない数です。
このうち福岡市、春日市、太宰府市、糸島市、それに久留米市では待機児童が解消された一方、岡垣町、福津市、須恵町では昨年度の同じ時期から10人以上増えました。
増えた要因について県や自治体は資材不足などの影響で保育施設の建設が遅れていることや保育士が不足していて児童を定員まで受け入れることができないことなどを挙げています。
県では保育士が不足している施設にコーディネーターを派遣し、それぞれの状況に合わせた解決策を検討するほか、県の支援センターで時短勤務を希望する保育士と施設のマッチングを行うなど引き続き自治体を支援して受け皿の確保を進めることにしています。