福岡県内でインフルエンザ感染相次ぎ 学級・学年閉鎖が増加

県内の学校では新学期に入ってからインフルエンザに感染する児童や生徒が相次いでいて、学級閉鎖や学年閉鎖が増えています。
県内で夏場も流行が続くのは14年前の平成21年以来だとして、県は基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。
県によりますと、8月28日から9月3日までの1週間に県内198の医療機関で定点把握されたインフルエンザの感染者数は823人で、前の週より298人増えました。
1医療機関あたりの平均は4.16人と前の週の1.57倍に増えています。
1つの医療機関あたりの平均が1人を超えるとインフルエンザの流行期に入ったとされますが、県内ではことし1月以降流行が続いている状況で、夏場の流行期は14年前の平成21年以来です。
特にことし7月以降は、全国平均を上回る形で流行が続いています。
また県内の小中学校や高校では、新学期が始まってからインフルエンザに感染する児童や生徒が相次いでいます。
県などによりますと、9月4日以降に、学級閉鎖や学年閉鎖が確認された学校は、福岡市で13、北九州市で14、久留米市で3、それ以外の地域で11だということです。
県は、コロナの流行が続いた過去3年はインフルエンザの大きな流行がなかったため、免疫が低下していることが原因とみて、換気やこまめな手洗い、うがい、適切なマスクの着用など基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。