水素社会実現へ BMW燃料電池車の国内初実験福岡の公道走る

水素をエネルギー源として活用する「水素社会」の実現に向け、ドイツの自動車メーカーBMWが開発中の水素で走る燃料電池車の実証実験が日本で初めて福岡市で行われました。
6日福岡市で行われたのは、BMWが開発中の水素で走る燃料電池車「BMWiX5Hydrogen」の実証実験です。
参加した報道陣が中央区の公道4キロあまりを試乗しました。
水素をエネルギー源として活用する「水素社会」の実現が待たれるなか、BMWはトヨタ自動車とモーターや水素タンクなど燃料電池車の技術を共同開発していて、ことし2月以降、世界中で実証実験を行っています。
一方、福岡市も水素を燃料とする給食配送車やゴミ収集車を導入するなどの取り組みを積極的に進めていて、今回、BMWとして日本で初めてとなる実証実験が福岡市で行われました。
体験試乗で得られた加速度や乗り心地など利用者の声を踏まえて製品開発を進め、2020年代後半での市場投入を目指すとしています。
「ビー・エム・ダブリュー株式会社」広報部の岡テオドーラさくらさんは「お客様のニーズに合った車を提供したいので、多くのユーザーに乗っていただき、どのような改善点がありどこが良かったのかなど、総合的なフィードバックを今後の車両開発の参考にしていければと思っています」と話していました。