「福岡中洲大洋映画劇場」来年3月いっぱいで取り壊しへ

福岡市の中心部にある創業77年の映画館、「福岡中洲大洋映画劇場」が、建物の老朽化に伴って来年3月いっぱいで取り壊されることになりました。
映画ファンなどからは惜しむ声が聞かれました。
福岡市博多区にある「福岡中洲大洋映画劇場」は、昭和21年4月に創業し、昭和27年に今の鉄筋コンクリート造りに建て替えられました。
その後、多いときには、年間200本の映画を上映し、およそ40万人が来場していました。
映画館は定期的に改修を行って営業を続けてきましたが、建物の老朽化が激しいことから、来年3月末で取り壊すことを決め、ホームページで発表しました。
1日は4つのスクリーンで合わせて11本の映画を上映していて、20年余り通っている福岡市の60代の男性は、「味のある建物だったので残念です。映画館は雰囲気と思い入れも大事なので取り壊しは悲しいです」と惜しんでいました。
映画館の岡部章蔵代表取締役は、「この建物でいろんな映画を上映し、お客さんと接してきました。愛着があるのでさみしい思いでいっぱいです。3月まで営業を続けるのでお客さんにはもう1度足を運んでもらいたい」と話していました。
映画館によりますと、取り壊しのあと、営業を再開するかどうかは今後検討するということです。