福岡県が「メタバース」活用の自殺対策 ”全国初の取り組み”

若者の自殺対策の一環として県はインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し、生きづらさなどの悩みを抱える若い世代が交流できる場を新たに設けました。
全国でも初めての取り組みだとしています。
県内の自殺者数は2012年以降、減少傾向にありましたが、2020年に増加に転じ、特に19歳以下の若い世代の自殺者数の増加が目立っています。
これを踏まえ、県は孤独感や生きづらさなどの悩みを抱える若者が互いに思いを共有することで、孤独感の緩和などにつなげてほしいとインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した広場を開設しました。
メタバースを活用した自殺対策は全国でも初めての取り組みだとしています。
参加者は自分で選んだアバターを操作し、広場内の散歩したり、ほかの人とチャットをしたりすることができるほか、クイズなどのレクリエーションにも参加できます。
広場には精神保健福祉士も参加して見守ることにしていて、開催されるのは週に1回、午後7時から午後9時の時間帯で偶数月は火曜日、奇数月は金曜日に開かれます。
参加できるのは県のLINE相談窓口の相談者のうち、専門家が参加が可能と判断した39歳以下の人で参加費は無料です。
服部知事は会見で「孤独感や生きづらさを抱える人が1人でも多く、前向きに日々を送ってもらえるよう支援していきたい」と述べています。