JR九州社長 BRT利用客増やす取り組み進めていく姿勢強調

鉄道からバスを走らせる方式に転換し、28日に開業した「BRTひこぼしライン」について、JR九州の古宮洋二社長は将来にわたって持続可能な交通手段にするため、利用客を増やす取り組みを進めていく姿勢を強調しました。
6年前の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線のうち、添田町と大分県日田市の間の区間は、BRTと呼ばれるバスを走らせる方式に転換して28日に開業しました。
この「BRTひこぼしライン」について、JR九州の古宮社長は30日の記者会見で、開業日の利用客数が速報値で400人余りに上ったことを明らかにした上で、「朝一番の出発式に来ていただいたほか、沿線のかたがたにも手を振っていただくなど、非常に歓迎されていると思った」と手応えを述べました。
その一方で、「それでもやはり、一過性のもので終わるのではなく、いかに長く使ってもらうかが大事だ。日頃から利用される、利用しやすい乗り物を目指してやっていきたい」と述べ、将来にわたって持続可能な交通手段にするため、利用客を増やす取り組みを進めていく姿勢を強調しました。
沿線で人口減少が続く中、JRと自治体が連携し、BRTを地域の活性化につなげる有効な手だてを打ち出せるかどうかが課題になります。