佐賀の養豚場でブタが豚熱感染の疑い 福岡県でも緊急対策会議

佐賀県唐津市で、養豚場のブタがCSF=豚熱に感染している疑いがあることがわかったのを受け、福岡県は緊急の対策会議を開き、養豚や畜産の関係者らに対策の徹底を呼びかけました。
佐賀県唐津市の養豚場では、29日、子ブタ6頭が死んでいるのが見つかるなどしていて、佐賀県の検査でブタの伝染病CSF=豚熱に感染している疑いがあることがわかりました。
これを受けて、福岡県は30日午後、養豚や畜産の関係者などを集めた緊急の対策会議を開き、この中で福岡県農林水産部の中馬俊介次長が「隣接県での事案で、福岡県への侵入防止に最大限の警戒が必要だ」と述べました。
その上で、外部からのウイルス侵入を防ぐため人が養豚場内に入るときは消毒を徹底し、イノシシなど野生動物の侵入を防ぐ柵の設置を強化することや豚を外部から持ち込むときは養豚場内の豚と隔離して健康観察を行うことなど対策の徹底を呼びかけました。
県によりますと、県内には唐津市に隣接する糸島市など42の養豚場でおよそ8万頭が飼育されていますが、これまでに異常は報告されていないということです。
福岡県内では昭和56年を最後に豚熱は発生しておらず、県は一層の防疫対策に努めていきたいとしています。