福岡県の最低賃金941円に引き上げ41円の上げ幅は過去最大

福岡県の最低賃金について、福岡労働局は、審議会の答申に沿っていまの時給900円を941円に引き上げることになりました。
上げ幅の41円は過去最大で、ことし10月から適用されます。
最低賃金は、企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、福岡労働局の小野寺徳子局長は29日記者会見し、県の最低賃金について説明を行いました。
それによりますと、福岡労働局は8月、審議会が行った答申に沿って、県の最低賃金をいまの時給900円から941円に引き上げるとしています。
物価高などを反映した形で、上げ幅の41円は最低賃金を時給で示すようになった2002年度以降、最大です。
この最低賃金は、ことし10月6日から適用されます。
小野寺局長は会見で、「関係者に最低賃金引き上げの周知を徹底していくが、中小企業を中心に影響が大きな企業もあると思う」と述べました。
その上で、「価格転嫁は賃金を引き上げるうえでとても大事だ。適正な価格転嫁を積極的に進めていただくよう関係機関と連携したい」と述べ、最低賃金の引き上げに向けた環境整備を図っていく考えを示しました。