令和4年度の県税収入は過去最高 借金にあたる県債は初減少

令和4年度の県税収入は過去最高 借金にあたる県債は初減少

福岡県の令和4年度の普通会計の決算見込みがまとまりコロナ禍から経済活動が回復したことで県税収入は過去最高となりました。
また、県の借金にあたる県債の発行残高は記録が残る昭和41年度以降、初めて減少に転じました。
福岡県が発表した昨年度の普通会計の決算見込みによりますと、新型コロナ対策に関わる国庫支出金などが減少したことで、歳入は前の年度から2504億円減り、2兆2778億円となりました。
一方で感染拡大の影響が薄らぎ、経済活動が回復し、企業が納める法人県民税と法人事業税のいわゆる「法人二税」などが増加したことで県税収入は7343億円と過去最高となりました。
また歳出については新型コロナ対策のための飲食店への時短要請の協力金などが減少したことで2兆2031億円と前の年度より2582億円減りました。
これにより、翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質的な収支は92億円の黒字で過去最高となりました。
さらに県の借金にあたる県債の発行残高は前の年度から780億円減少し、3兆8053億円となり、記録が残る昭和41年度以降、初めて減少に転じました。
県財政課は「今後、物価の上昇や海外の景気動向が県の税収に影響を及ぼす可能性があるため、引き続き税収の増加につながる政策を着実に実行したい」としています。