JR日田彦山線 添田町ー日田市の区間 BRTに転換し開業

6年前の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線のうち、添田町と大分県日田市の間の区間が28日、BRTと呼ばれるバスを走らせる方式に転換して開業しました。
28日は午前5時半から、東峰村の「筑前岩屋駅」で「一番バス」の出発式が行われ、眞田秀樹村長が運転手に花束を手渡しました。
一番バスには地元の人など、およそ20人が乗り込み、60代の女性客は「開業を待ちに待っていました。みんなで利用したい」と話していました。
午前中は東峰村の別の駅で開業を祝う催しも開かれ、旗を振ってバスを出迎える人たちの姿が見られました。
6年前の九州北部豪雨で大きな被害を受けた日田彦山線のうち、添田駅と日田駅の間のおよそ40キロの区間は、鉄道ではなくバスを走らせる方式に転換し、「BRTひこぼしライン」として28日開業しました。
このうちのおよそ14キロは線路跡に専用道を整備し、添田・日田間を直行ルートではおよそ1時間半で結ぶということです。
また、利便性の向上を図るため、通勤・通学の時間帯を中心に増便したほか、バスが止まる駅の数は全線で36と、鉄道のときと比べて3倍に増やしました。
人口減少が進む中、JR九州と沿線の自治体は利用客を増やすための取り組みを連携して進め、BRTの開業を地域の活性化につなげたいとしています。