福岡市 海の中道大橋飲酒運転事故から17年 幼い3人犠牲

福岡市の「海の中道大橋」で飲酒運転による事故で幼い3人のきょうだいの命が奪われてから25日で17年です。
飲酒運転による事故件数は減少傾向ですが、検挙者に占める割合が高い若い世代を中心に危険性や悲惨さを伝え、飲酒運転の撲滅に近づけるかが課題となっています。
平成18年8月25日の夜、福岡市東区の「海の中道大橋」で5人家族が乗っていた車が飲酒運転の車に追突されて橋から海に落下し、3人の幼いきょうだいの命が奪われました。
事故から17年となる25日、現場には朝早くから地元の人が手を合わせに訪れました。
訪れた人は「飲酒運転の撲滅を祈りました。一人ひとりが気をつけなければ無くなりません」と話していました。
また、近くに住む人は、「当時は新聞を切り抜いて引き出しに入れていました。事故のことをふと思い出すことがあります。二度と同じ事故がないように飲酒運転をしない意識をみんなで持ちたい」と話していました。
警察によりますと、去年の福岡県内の飲酒運転による事故件数は91件で減少傾向ですが、飲酒運転の検挙者の中では20代の占める割合が21%と最も高くなっています。
また、警察が県内の飲酒運転の違反者を対象に3年前に行ったアンケートでは、海の中道大橋での事故について認識があると答えた人が20代まででは56%にとどまりました。
事故から17年となる中、飲酒運転の危険性や悲惨さを若い世代に伝え、撲滅に近づけるかが課題となっています。