”半導体分野の人材育成を” 福岡県が新施設 開設 

半導体分野の人材育成に向けて、福岡県は23日、専門知識や技術を習得するための新たな施設を開設しました。
県によりますと、自治体の取り組みとしては全国でも珍しいということです。
施設の開設にあたって、23日は福岡市内のホテルでフォーラムが開かれ、服部知事は「福岡県を、日本の、そして世界の半導体産業の一大拠点にしていこう」とあいさつしました。
「福岡半導体リスキリングセンター」は、半導体分野の人材不足が課題になる中、その育成に向けて福岡県が設けました。
県によりますと、自治体の取り組みとしては全国でも珍しいということです。
半導体の設計や製造の工程を基礎から学べるほか、自動車のエンジン制御といったより実践的な技術なども習得できるということです。
講座は、対面に加えてオンラインでも行うため、全国から受講できます。
受講料は1講座あたりおよそ3万円ですが、福岡県内の中小企業の従業員には補助金を出して、実質無料にするとしています。
「福岡半導体リスキリングセンター」のセンター長を務める東京大学大学院の黒田忠広教授は「半導体分野は世界中から投資が集まっているが、一番重要なのは人材だ。福岡を中心に、日本全国、あるいはアジア全体に広げる取り組みをしていきたい」と述べました。