県内初の「不登校特例校」 再来年度にも開校へ 福岡市教委

福岡市教育委員会は、不登校の子どもたちの状況にあわせてカリキュラムを組むことができる県内では初めてとなる「不登校特例校」を再来年度にも開校する方針を明らかにしました。
不登校の子どもの数は全国的に増加していて、福岡市でも昨年度は小学校と中学校あわせて4400人と過去最多となり、5年前の2倍あまりの水準となっています。
こうした中、福岡市教育委員会は、不登校の児童や生徒の学習状況にあわせた少人数指導を行ったり授業のカリキュラムを柔軟に組んだりできる「不登校特例校」を設置する方針を明らかにしました。
早良区にある福岡市教育センターを改修し、再来年度にも特例校の中学校を開校する計画で40人から60人ほどの生徒を受け入れるということです。
「不登校特例校」はことし4月の時点で全国に24校ありますが、設置されれば県内では初めてとなります。
高島市長は23日開いた会見で、「コロナ禍で生活のリズムが崩れるなど、これまでと違った難しさも出てきている。変化する社会と変わらない学校教育のはざまに子どもたちが落ちることがないよう、学びの機会をできる限り、いろいろな形で提供していきたい」と述べました。