糸島市でお盆に豊作豊漁を願う「大入盆綱引き」の伝統行事

綱引きをすることで豊作や豊漁などを願うお盆の伝統行事が糸島市で行われました。
糸島市の大入地区に伝わる「大入盆綱引き」は、およそ180年前から伝わるお盆の行事です。
新型コロナなどの影響で中止されていましたが、ことしは5年ぶりに行われました。
地元の神社には帰省した家族連れや地元の人などおよそ150人が集まり、まず、山からとってきたつる草で長さおよそ35メートルの綱を編みました。
そして、この綱をいったん神社に奉納したあと、「子ども組」と「大人組」のふた組に分かれて、綱引きをしました。
勝負は3回ですが、3回目に審判が大なたで綱を切ることで結果を「引き分け」にして、皆で豊作や豊漁などを願うのがならわしだということです。
子どもたちは綱を力いっぱい引っ張りながら笑顔も浮かべていました。
福岡市から母親の実家に帰省してきたという中学3年の男子生徒は、「初めて参加しましたが、地域で協力する感じがすごく楽しかったです」と話していました。
また、地区の代表の佐藤剛志さんは「大人と子どもが協力して大入地区を守っていくすてきな行事です。初めて参加する子どももいましたが、笑顔が見られて、5年ぶりに開催できてよかったです」と話していました。