スーダン支援NPO 川原尚行理事長が九州大学で講演

アフリカのスーダンで支援を行っている北九州市のNPO「ロシナンテス」の川原尚行理事長が九州大学で講演を行い学生時代に「感性を磨くことが重要だ」と呼びかけました。
北九州市のNPO「ロシナンテス」の川原理事長は、スーダンで15年以上前から医療などさまざまな支援活動をしていて、ことし4月、軍と準軍事組織の武力衝突が激化した影響で帰国しました。
理事長は九州大学で客員教授も務めていて7日はオープンキャンパスのイベントの一環として高校生や大学の学生など、およそ200人を前に講演をしました。
この中で川原理事長は、スーダンでのこれまでの活動やことし4月の内戦で混乱の中、夜通し車を運転して脱出した経緯などを説明しました。
またスーダンでの活動が難しくなる中、アフリカの別の国を経由して支援を続けると述べ、戦争をさせないために何ができるのかを一緒に考えてほしいと学生たちに呼びかけました。
質疑応答で参加者から「学生時代に何を学ぶべきか」と質問されると川原理事長は「専門分野を深く学ぶことは大事だが、感性をいかに磨くかも重要で、美しいものをみたり一流のものに触れたりして気づきを得て欲しい」と答えていました。
講演会に参加した高校2年生の生徒は「先生から学びを得て、新しい考え方を発展させて将来に生かしていきたい」と話していました。