柳川 無病息災などを願って干潟の泥や貝で「大蛇山」を制作

柳川市で無病息災などを願う崩道観音堂祇園祭が開かれ、地元の子どもたちが干潟の泥や貝殻などで大蛇山を制作しました。
柳川市の崩道地区は、有明海に近く、昔から台風や大雨による水害被害が多かったことから、地域の安全を願って江戸時代から大蛇山の制作が始まったということです。
祭りは、新型コロナの影響で4年ぶりに行われ、これまでは男の子だけで制作していましたが、伝統文化を継承しようとことしから女の子も参加し、大人も含めておよそ40人で制作にあたりました。
子どもたちは、わらを編んで作った骨組みに有明海で取ってきた干潟の泥で肉付けしたあと、シジミの貝殻でうろこを、タイラギの貝殻で牙を表現し、高さおよそ2メートル長さ8メートルの雄と雌の大蛇山を完成させました。
中学1年の女の子は、「泥をわらに貼り付けて形を作るのが難しかったです。また、来年作りたいです」と話していたほか、小学3年生の男の子は、「大蛇山作りは楽しくて、夏休みの思い出になりました」と話していました。
大蛇山制作の責任者の椛島正吾さんは「4年ぶりに祭りを開催できることに感謝しています。これから先も伝統を受け継いでいきたいです」と話していました。