トラックGメン九州運輸局でも発足 「2024年問題」に対応

トラック運転手の一段の不足が懸念される「2024年問題」に対応するため、国土交通省はトラック運転手の労働条件の改善に向けて荷主や元請け業者を監視する「トラックGメン」を創設しました。
九州運輸局でも職員にトラックGメンの辞令が交付されました。
九州運輸局のトラックGメンは18人体制で発足しました。
21日、このうちの6人が出席して辞令交付式が行われ、吉永隆博局長は「持続可能な物流の実現による経済や生活の向上のため、力を尽くして取り組んでほしい」と述べました。
物流業界では、来年4月からトラック運転手の時間外労働の規制が強化されるのに伴い、担い手の一段の不足が懸念されていて、「2024年問題」と呼ばれています。
トラックGメンはこの問題に対応するため、トラック運転手の労働条件の改善に向けて、運転手が長時間待たされていないか、人件費や燃料費を反映した妥当な運賃になっているかなどについて、荷主や元請け業者を監視するということです。
その上で、適正でないと判断した場合は国土交通省が法律に基づき、「要請」や「勧告」などを行うとしています。
トラックGメンの辞令を受けた東祐樹さんは、「適正な取り引きにつなげられるよう、まずは情報収集を進めたい」と話していました。