西鉄 蓄電池事業に参入へ 来年5月の運用開始目指す

西鉄は、再生可能エネルギーによる電気の効率的な活用に向けて、必要に応じて電気をためたり、放出したりできる蓄電池の事業に参入することになりました。
西鉄=西日本鉄道は、19日福岡市内で記者会見し、太陽光など再生可能エネルギー関連の企業とともに蓄電池の事業に参入すると発表しました。
具体的には、すでにこの企業と設立している「西鉄自然電力」を通じて、グループの施設2か所に大型の蓄電池を設置し、来年5月からの運用開始を目指します。
蓄電池1基あたりで、一般家庭およそ470世帯が1日に使用する分の電気を蓄えられるということです。
再エネをめぐっては、天候によって発電量が左右されるため、電気が余る場合に電力会社が受け入れをストップするケースがありますが、事業では、需要と供給に応じて電気をためたり、放出したりすることで、再エネの効率的な活用につなげる計画です。
放出した電気は、取引市場で売って、収入を得ることにしています。
西鉄の新領域事業開発部の林田安弘部長は、記者会見で「この事業がしっかりと収益を上げられるか検証した上で、2025年度までに蓄電池を10か所に増やすことを目指したい」と述べました。