福岡県内物流事業者が水素トラック導入 商用車として西日本初

物流分野での脱炭素化を進めるため、福岡県内の事業者が水素を燃料とするトラックを導入しました。
県によりますと、商用車として実用化されるのは西日本で初めてだということです。
このトラックはトヨタなどの自動車メーカーが開発したもので、福岡県が経費の一部を補助して県内の2つの物流事業者が導入しました。
3日はトラックの出発式が県庁で行われこの中で、トラックを導入する福岡運輸の富永泰輔社長が「カーボンニュートラルは物流業界にとって大きな課題で水素トラックを手にできたことは大きな武器になる」とあいさつしました。
走行の際に二酸化炭素を排出しないこのトラックには水素の貯蔵タンクが2本搭載されていて、1回の補給で260キロ走ることができます。
県によりますと、水素を燃料としたトラックが商用車として実用化されるのは西日本で初めてだということです。
県は、今年度、さらに10台のトラックを導入する計画です。
試乗した服部知事は「とても静かで振動もない。環境負荷の低減はもちろんだが乗務員への負担が少ないということからも運輸業界の人材確保に大きく貢献する車だ。県内に広げていきたい」と話していました。