宗像大社関係者「世界遺産センター」早期建設を県に要望

平成29年に世界遺産に登録された「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について、宗像大社の関係者が県に対し、遺産の紹介や研究などを行う「世界遺産センター」を早期に建設するよう要望しました。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は宗像市の沖ノ島や宗像大社などから成る遺産群で、平成29年7月に世界遺産に登録されました。
登録から6年が経つのを前に21日、宗像大社の関係者が県庁を訪れ、服部知事に要望書を手渡しました。
要望書では遺産の紹介や研究、それに国宝の保存などを行う「世界遺産センター」を早期に建設するよう求めていて、賛同した3万6800人あまりの署名もあわせて提出されました。
呼びかけ人の代表を務める宗像大社の松尾新吾責任役員は「世界が認めてくれた歴史的遺産を多くの人にとって見やすいよう提示する必要がある。『宗像にこんな歴史があるんだ』ということを知っていただきたい」と話していました。
要望書を受け取った県は「まずは世界遺産の活用と保存について専門の協議会で現状と課題を洗い出し、施設の必要性について検討したい」としています。