北九州市が英クルーズ船の航路責任者招き誘致に向けアピール

北九州市はコロナ禍で激減した外国クルーズ船の誘致に向け、イギリスのクルーズ船運航会社の航路責任者を招いて、市内の見どころをアピールしました。
今回、北九州市が招いたのはこれまで東アジアへの寄港実績がないイギリスのクルーズ船運航会社「マレラクルーズ」の航路責任者です。
市の担当者の案内で小倉城庭園を訪れて着付けを体験し、着物姿で庭園内を散策するなど、日本の文化に触れていました。
北九州市によりますと、コロナ禍前の2017年には過去最多となる30隻の外国クルーズ船が市内に寄港しましたが、去年は1隻もなく、市では誘致に向けたアピールに力を入れています。
「マレラクルーズ」の航路責任者、アレックス・ダウンズさんは「イギリスの人は歴史を感じられる場所や、観光地で何かを体験することが好きだ。今後、北九州への寄港も考えたい」と話していました。
今回、北九州のほかにも大阪や広島など国内の5つの候補地をまわって再来年行うツアーの寄港地を選定するということです。
北九州市クルーズ・交流課の大八木健二係長は「小倉城の天守閣や、着物の着付け体験など歴史を感じられる素材を前面に出して寄港の選択肢の1つとしてもらいたい」と話していました。