北九州市沖の海底 洋上風力発電調査で爆弾や砲弾発見相次ぐ

国内最大規模の洋上風力発電事業が進められている北九州市沖の海底で、爆弾や砲弾などが相次いで見つかりました。
付近の海域ではほかにも金属反応が多数確認されていて、関係機関が詳しい調査や処理を検討しています。
爆弾や砲弾などが見つかったのは若松区の響灘地区の沖合です。
この海域には洋上風力発電施設として25基の大型風車が設置される計画で、ことし10月から基礎工事が始まることになっています。
若松海上保安部によりますと、これらは脇田海水浴場から北東、およそ4キロから7キロの海域で、工事前の海底調査に伴って見つかりました。
これまでに8個が確認されていて、中には長さ1メートル60センチ、直径が60センチのものもありました。
海上自衛隊の調査で一部は爆発のおそれがあると判断されたということです。
また、港湾を管理している北九州市によりますと、事業者がこの海域で実施した磁気探査の調査で、金属反応が190か所で確認されているということです。
8個の爆弾や砲弾などは海上自衛隊が北九州市や海上保安庁と協議して今後、爆破処理する予定となっています。
この問題は、20日開かれた北九州市議会の特別委員会でも取り上げられ、北九州市の担当者は「今後、何個出てくるか見極めながら、事業スケジュールに問題がないように爆破処理を行いたい」と話していました。