水泳世界選手権など 組織委・福岡市の委託事業9割余随意契約

夏に開催される水泳の世界選手権と世界マスターズ選手権について、大会組織委員会や福岡市の委託事業の9割余りが随意契約で発注されていることが分かりました。
福岡市は、契約は規則に準じて行い、業者は適正に選定しているとしています。
福岡市では、7月、水泳の世界選手権が、続いて8月には福岡市と熊本市、それに鹿児島市で世界マスターズ選手権が開かれ、会場の設営などは事業者に委託契約しています。
福岡市によりますと、去年3月末までのおよそ5年間に大会組織委員会や福岡市の委託事業あわせて137件のうち、9割余りの127件が随意契約でした。
金額は全体のおよそ108億円のうち、随意契約がおよそ41億円で4割近くを占めるということです。
一方で、競争入札は残りの10件でおよそ67億円でした。
福岡市は、事業の発注手続きは市の規則に準じて競争入札が基本で、随意契約はほかに契約可能な相手がいない場合や、世界水泳連盟から調達先が指定されている場合などとしています。
また、今回の随意契約のうち50件は企画内容の優劣で複数の事業者から選ぶ「提案競技」なども行われているということです。
福岡市の世界水泳担当は「契約は規則に準じて行い、業者は適正に選定している。事業費が増加しているのは大会が延期になった影響であり随意契約で増加しているわけではない」とコメントしています。