筑前町の中学校で理科実験後に生徒16人体調不良で病院に搬送

8日午前、筑前町の中学校で理科の実験を行った2年生の生徒16人が体調不良を訴え、病院に搬送されました。
いずれも症状は軽いということです。
8日午前11時40分ごろ、筑前町立三輪中学校の学校関係者から「理科の実験のあと生徒が体調不良を訴えている」と消防に通報がありました。
消防や学校によりますと中学2年生の女子生徒9人と男子生徒7人のあわせて16人が病院に搬送されたということです。
全員、症状は軽いということです。
授業では、36人の生徒が、硫化鉄に薄い塩酸をかけて反応を見る実験を行っていて、一部の生徒は実験で発生した硫化水素のにおいを嗅いだということです。
授業を終えて実験室から教室に戻った1時間ほどあとに一部の生徒が体調不良を訴えたということです。
三輪中学校は、実験中は塩酸の濃度は薄め、換気もしていたと説明したうえで「再発防止を考えるとともに今後、危機管理についても職員全員で共通認識の浸透を徹底していきたい」と話しています。