「ブラック校則」直ちに廃止を 福岡県弁護士会が意見書

学校の行き過ぎた校則、いわゆる「ブラック校則」について、福岡県弁護士会が意見書をまとめました。
靴下の色の指定など合理的な理由のない校則は直ちに廃止するよう求めています。
福岡県弁護士会はきょう記者会見を開き、校則の見直しに関する意見書をまとめ、福岡市教育委員会などに送ったことを明らかにしました。
意見書では、今年度から福岡市立のすべての中学校で下着の色の指定など5つの校則が廃止されたことは評価できるとしています。
一方で、まだ学校によっては、靴下の色や長さの指定や、眉毛を整えてはならないといった合理的な理由のない校則が残っていて、不十分だとしています。
その上で、合理的な理由のない校則は直ちに廃止することや、学校ごとに校則を見直す際の手続きなどを明確にすることなどを求めています。
福岡県弁護士会の校則PTの佐川民座長は「生徒を縛りつけるような内容が非常に問題だと感じている。学校が子どもたちにとって耐え忍ぶ場所ではなく、自分らしさを大切にしながら幸せに生きられる場所になるためにも校則の見直しが必要だ」と話していました。
福岡市教育委員会の中学校教育課は「意見は承った。今後も中学校ごとに生徒が主体となって校則の検討を進めていきたい」としています。