福岡市 誰でも子どもを保育園に預けられる事業開始へ

福岡市は、保護者が働いていなくても子どもを保育園に定期的に週に1回から2回程度、預けられるモデル事業を始めることになりました。
これは、国が進める「こども誰でも通園制度」のモデル事業として行われるもので、6日福岡市博多区の中比恵ソレイユガーデン保育園で実際に子どもを預かる多目的スペースが公開されました。
保護者は働いていなくても週に1回から2回程度、午前8時半から午後4時半まで子どもを預けることができます。
この保育園では1日最大10人の子どもを預かることができるということです。
利用料は、生活保護を受けている世帯などは無料で、それ以外は一律、1回1000円です。
このほかモデル事業が行われるのは、中央区のリトルワールドあゆみ保育園、それに、城南区の南片江保育園で、利用を希望する保育園に電話などで直接申し込みます。
申し込みの受け付けは、今月12日からで、モデル事業は8月から来年の3月まで実施されます。
中比恵ソレイユガーデン保育園の春田雅孝園長は「育児で孤立するお母さんもいると思います。保育園の子どもだけでなく、この地域の子どもたちを一緒に支援して、みんなで子育てをしていきたいです」と話していました。
また、高島市長は記者会見で「保育園に預けるには親が働いていることという条件に合わないことから、自宅で子どもを育てる家庭が福岡市にもたくさんある。保護者の孤立や育児疲れを少しでも軽減させたい」と述べました。