自転車の一斉指導・取り締まり ”歩行者が絶対優先” 福岡県

自転車が関係する事故が後を絶たない中、警察は県内各地の交差点などで自転車の利用者への指導と取り締まりを行い事故防止を呼びかけました。
30日朝、福岡市中央区大名の中央区役所の交差点では、警察官10人あまりが自転車で通勤や通学などをする人たちに「歩道は歩行者が優先です。自転車はゆっくり安全に通行してください」と呼びかけました。
福岡市中央区ではことし2月、自転車とぶつかった80代の歩行者の女性が重傷を負うなど、県内ではことしに入ってから4月末までに自転車が関係する事故は1000件起きていて、このうち交差点などでの出会い頭の事故がおよそ半数を占めたほか、自転車側に違反があったケースはおよそ17%に上っているということです。
警察は、自転車や人の通行が多い福岡市中心部などで信号無視や一時不停止など悪質な違反への取り締まりを強化していて、危険な運転を繰り返したり警察官の警告に従わない場合にはいわゆる「赤切符」を交付して刑事罰の対象となることもあるということです。
中央警察署の城戸善宗交通第一課長は、「出会い頭の事故が多いので、交差点や曲がり角ではより注意して通行してほしい。また、歩行者が絶対優先なので、交通量の多い交差点では、徐行したり自転車から降りて歩いたりしてもらいたい」と話していました。