西鉄天神大牟田線 重さ130キロの台車が8キロ余無人で走行

西鉄によりますと12日未明、西鉄天神大牟田線でレールカートと呼ばれる台車が点検作業中に無人のままの状態で走りだしました。
けが人などはいませんでしたが、台車は14か所の踏切を通過し上り線を8キロ余り走行したということで、西鉄は再発防止を図りたいとしています。
西鉄によりますと12日午前2時すぎ久留米市の花畑駅で、信号機の点検をしていた作業員が人や物の運搬に使うレールカートと呼ばれる台車を後ろから押していたところ、カートが無人の状態で走り出しました。
レールカートは長さ1メートル78センチ、幅が1メートル55センチ、重さが130キロで別の作業員が止めるまで上り線を福岡方面へおよそ8.3キロも走行したということです。
その間、時速およそ20キロで警報器や遮断機が作動していない14か所の踏切を通過したとみられますが、何かに接触した痕跡はなく、けが人などはいないということです。
西鉄によりますとレールカートは本来は必ず作業員が乗って動かしますが今回は、作業員が後ろから押して移動させていたということです。
何らかの原因でカートのエンジンがオンになり無人走行したとみられ、西鉄は原因を調査するとともに再発防止を徹底したいとしています。
西鉄は「周辺住民にご迷惑とご心配をおかけし心よりおわび申し上げます」とコメントしています。