水素の供給・利活用拠点整備に向け 福岡県・北九州市が協議会
脱炭素に取り組む福岡県と北九州市は水素エネルギーの普及に向けて関連企業とともに水素の供給拠点などを整備するための協議会を立ち上げ、11日初会合を開きました。
北九州市内のホテルで開かれた「福岡県水素拠点化推進協議会」の初会合には県や北九州市に加え、九州電力や西部ガスなどおよそ30の企業や機関の幹部らが出席しました。
初めに服部知事が「脱炭素化を成長のチャンスと捉えてグリーン水素で成長する地域を実現し、全国、世界をリードする拠点形成を目指していきたい」とあいさつしました。
協議会では、再生可能エネルギーの関連企業などが集まる北九州市の響灘沿岸部を中心としたエリアに、既存のインフラを活用した大規模な水素の供給・利活用拠点を整備することを目指しています。
11日の会合では各企業の今後の取り組みについて意見が交わされ、今年度中には国際的なサプライチェーンの構築を含めた具体的な行動計画を策定する方針です。
北九州市の武内市長は「資源を生み出して使う、それを一体でできるのが響灘臨海部の強みだ。その強みを生かして日本を引っ張るような水素拠点の構築を目指していきたい」と話していました。