商業用電気自動車 量産工場が起工 年内生産開始へ 北九州市

北九州市のベンチャー企業が若松区で建設を進める商業用EVの量産工場の起工式が行われました。
工場はことし秋の完成予定で年内の生産開始を目指しています。
北九州市のベンチャー企業「EVモーターズ・ジャパン」は路線バスなどに使用される商業用のEV=電気自動車の生産を行っていて、ことし1月から若松区向洋町で量産工場の建設を進めています。
28日は福岡県の服部知事や北九州市の武内市長などおよそ180人が出席して起工式が行われ、工事の安全を祈願しました。
新たに建設される工場では中国から輸入した部品やバッテリーなどを組み立てて、EVバスなどを量産する計画です。
工場はことし秋の完成予定で年内の生産開始を目指し、2027年度には年間1500台の生産を目標としています。
会社によりますと商業用のEV専用の量産工場は全国で初めてだということです。
この会社ではこれまで中国で組み立てた車両を日本に輸入していてことし1月には、国内企業が開発・製造を行ったEVバスとしては初めて愛媛県の大型路線バスに導入されています。
EVモーターズ・ジャパンの佐藤裕之社長は「日本はEV化が出遅れているので九州から一気に取り戻していきたい。電力のマネージメントにも力を入れることで中国メーカーとの差別化を図りたい」と話していました。