春の褒章 福岡県内から27人と1団体 皇居でお言葉へ
長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人などに贈られる「春の褒章」の受章者が発表され、福岡県内からは27人と1団体が受章することになりました。
ことし、福岡県内で「春の褒章」を受章するのは、ボランティア活動で功績のあった人に贈られる「緑綬褒章」が3人と1団体。
長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」が7人。
学術研究などの分野で功績のあった人に贈られる「紫綬褒章」が1人。
公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」が16人のあわせて27人と1団体です。
このうち、黄綬褒章を受章する福岡市の和服仕立職、齊藤雅彦さん(64)は、40年以上にわたって、着物やはかまの仕立てに取り組んできました。
特に、はかまは、舞踊や茶道などにあわせた数々のオリジナルデザインを生み出すなどし、日本和裁士会の副会長も務めています。
齊藤さんは「うれしいだけでなく、技能に対する評価をいただいたので気が引き締まる思いです。今は和裁にチャレンジしてくれる若い人がほとんどおらず課題ですが、何とか育てていきたい」と話していました。
受章者が皇居で天皇陛下からお言葉を受ける行事は、新型コロナの影響で取りやめになっていましたが、3年半ぶりに行われる予定です。