搭乗券確認と保安検査分離「番台方式」で混雑緩和へ 福岡空港

福岡空港で保安検査待ちの長い行列ができている問題で、検査場の手前に搭乗券の確認を行うエリアを設ける「番台方式」と呼ばれる対策が20日から導入されました。
これまで同時に行っていた搭乗券の確認と保安検査を分離することで流れをスムーズにするねらいです。
福岡空港では、コロナ禍で落ち込んだ旅客数が回復する一方、保安検査員の人手不足によって早朝や週末を中心に保安検査場でおよそ30分待ちの長い列ができるなど混雑が激しくなっています。
空港の運営会社などは利用客が増加する大型連休を前に混雑緩和につなげようと、20日から保安検査場の手前に、搭乗券を確認するエリアを設けました。
銭湯で入浴する前に料金を受け取る番台になぞらえて「番台方式」と呼ばれ、搭乗券の確認が済んだ人からすいているレーンに並んで検査を受けます。
レーンごとに確認していた従来の方式では、搭乗券や手荷物の取り出しに手間取って流れが滞ることがありましたが、搭乗券の確認と検査を分離することで1人あたりの検査にかかる時間が10秒ほど短縮され、1時間あたりの検査人数はこれまでの150人程度から、170人程度まで増えると見込まれています。
20日から「番台方式」が導入されたのは国内線ターミナルの南北2つの保安検査場のうち南側の検査場で、北側については4月25日から導入される予定です。
空港の運営会社「福岡国際空港」の小林智子広報課長は「お客様がスムーズに通れているので、混雑時に継続して効果が出ればと思っています。今後も航空会社などと連携して混雑緩和策を実施していきたい」と話しています。