大分小型機不時着事故受け運輸安全委員会が原因究明の調査開始

18日訓練飛行中の海上保安庁の小型機が何らかのトラブルで大分県宇佐市に不時着した事故を受けて、国の運輸安全委員会が19日から現場で機体の状態を確認するなど原因究明のための調査を始めました。
18日、北九州空港を離陸して訓練飛行中だった海上保安学校北九州航空研修センターのプロペラ機が大分県宇佐市の農地に不時着しました。
機体はひっくり返って3つの車輪が上になった状態となり、乗っていた40代の男性の教官と20代の男性の研修生の2人が軽いけがをしました。
国の運輸安全委員会は「航空事故」にあたるとして19日から調査を開始し、午前中、現場で航空事故調査官3人が機体の状態を確認していました。
調査には、教官と研修生も立ち会うということです。
西川直宏航空事故調査官は、「小型機はエンジン出力が低下していたと報告を受けているのでその状況を確認したい」と話しました。
第7管区海上保安本部によりますと、小型機は宇佐市の上空でエンジンの出力を100%まで上げるなどして操縦感覚を養う訓練を行っていましたが、機体に何らかのトラブルがあり、エンジンの出力が低下したということです。
運輸安全委員会は小型機に搭載されている飛行記録のデータを回収するなどして事故の原因究明を進める方針です。