済生会大牟田病院 救急車買い替えをクラウドファンディングで

大牟田市の済生会大牟田病院は患者の転院に使用していた救急車が老朽化したため、買い替え費用をクラウドファンディングを通じて募っています。
大牟田市の済生会大牟田病院は196の病床を持つ地域の中核病院ですが、患者の転院搬送などのために、使用していた救急車が老朽化し、設置している医療機器も古くなっているため、遠くの病院に患者を搬送する際には消防に依頼せざるをえない状況になっています。
病院では数年前から買い替えの計画を進めていましたが、豪雨による浸水被害や新型コロナの影響で費用の捻出が困難になったため、3月からクラウドファンディングでの資金調達に乗り出しました。
目標金額は1300万円でクラウドファンディングのほか院内にも募金箱を置いて協力を呼びかけています。
大牟田市消防本部によりますと令和4年の市内の救急出動、およそ6800件のうち11%にあたる756件が転院患者の搬送だったということで、病院が独自の救急車を活用できれば消防の負担軽減にもつながるということです。
済生会大牟田病院の稲吉康治院長は、「救急医療で地域の方々に貢献するためぜひ、ご協力をお願いします」と話していました。
クラウドファンディングではこれまでに850万円が集まっていて、目標額の達成を目指して4月28日まで継続するということです。