西鉄 不動産・ホテル強化へ 来年度から3年間の経営計画発表
西鉄=西日本鉄道が2023年度からの3年間の経営計画を発表しました。
バスや鉄道の乗客の増加が見込みにくくなる中、不動産やホテル事業などで持続的な収益を確保する戦略を打ち出しています。
西鉄は23日、林田社長が会見し、来年度からの3年間の経営計画を発表しました。
この中では、▽3年後の2025年度のグループの売り上げを今年度の見通しとほぼ同じ5000億円、▽営業利益を8%余り少ない220億円とする数値目標を示していて、持続的な成長に重きを置くとしています。
具体的には、▼バスや鉄道の事業については運賃の改定を検討するなどして主に収益改善や運営コストの削減を進めるとしています。
一方、▼強化する分野として天神の再開発事業や沿線のまちづくりを含む不動産開発を挙げたほか、▼ホテル事業では国内だけでなく台湾やタイなど海外展開を増やしていくとしています。
また、▼新しい領域として再生可能エネルギーや農業も拡大するとしています。
林田社長は「地域資源で眠っている面白いものを掘り起こし、それを基に観光で交流人口を増やしたり、新しい産品をつくり、送り出すことを鉄道・バス会社がやらなければならない」と述べました。