春闘 西鉄が賃上げ 引き上げ幅は29年ぶりの高水準に
西鉄=西日本鉄道はことしの春闘で、月額の平均で去年の2倍以上となる1万200円の賃上げを行うことを組合側に回答しました。
引き上げ幅は29年ぶりの高い水準だとしています。
先月から続けられてきた西鉄の春闘は、16日 経営側がおよそ4000人の従業員を対象に、基本給を底上げするベースアップと定期昇給に相当する賃金として月額の平均で1万200円を引き上げると回答し、交渉が決着しました。
これは去年の月額4500円の2倍以上の水準で、引き上げ幅は1994年以来、29年ぶりの高い水準だということです。
また、初任給についても▼バスの乗務員で3000円引き上げて19万円に、▼高卒の鉄道乗務員も3000円引き上げて16万8000円などとしました。
今回の賃上げについて会社側は物価上昇への対応のほか、人材の確保と定着を図るためだとしています。
政府が経済界に賃上げを求めたことしの春闘では、九州の主な企業の間でも大幅な賃上げに踏み切る動きが相次いでいて、今後は、こうした動きが中小企業にも広がるかが焦点になります。