空自 春日基地に新部隊 九州・中国・四国のミサイル防衛担う
北朝鮮が弾道ミサイルなどの発射を繰り返す中、防衛省は、ミサイル防衛を担う航空自衛隊の部隊を改編して機能を強化することにしていて、16日、福岡県春日市の基地で新たな部隊の発足式が行われました。
新たに発足したのは、地上配備型の迎撃ミサイルPAC3を運用する航空自衛隊の「西部高射群」という部隊で、それまであった部隊に代わり、主に九州地方や中国・四国地方のミサイル防衛を担います。
16日、航空自衛隊春日基地で行われた式典では、九州地方などを管轄する「西部航空方面隊」のトップ、南雲憲一郎司令官が、「環境の変化に的確に適用し、必要な改革や改善を進め進化し続けなければなりません。わが国のために精強で健やかなる部隊として確固たる地位を築いてほしい」と訓示しました。
そして、従来よりも射程が大幅に伸びた能力向上型のPAC3を搭載する車両などが公開されました。
ミサイル防衛をめぐっては、政府が去年12月に策定した安全保障関連のいわゆる「3文書」で、航空自衛隊のミサイル部隊の編成や配置を見直し、PAC3の能力をさらに向上させることや、陸上自衛隊のミサイル部隊を増強することなどが盛り込まれていて、今後、九州地方でも部隊の改編や機能強化などが進む可能性があります。