去年は「転入超過」も転入超過数は減少傾向 福岡県
福岡県では、去年、県内に転入した人が転出した人を4800人あまり上回る「転入超過」となりました。
ただ東京などに転出する人が増え、転入超過数は減少傾向となっています。
総務省は住民基本台帳に基づいて外国人を含む去年1年間の人口の動きをまとめました。
それによりますと、福岡県では、転入が10万6149人、転出が10万1280人で、転入が転出を4869人上回る「転入超過」となりました。
ただ、転入超過数はおととしより900人あまり減少したということです。
県は、コロナ禍で控えられていた東京などへの転出が増えている影響だとしています。
このうち、県内で転入超過数が多かったのは▼福岡市が6031人、次いで▼糸島市が896人、▼筑紫野市が811人などとなっています。
一方、県内の60市町村別で見ると福岡市など26の自治体が転入超過となったのに対し、北九州市など34の自治体では転出超過になっていて、地域によって差が生じているということです。
福岡県調査統計課は「九州で唯一の転入超過となったが、福岡から東京などへの転出が拡大してきている。地域間でもばらつきがあり、今後の推移を注視していきたい」としています。