福岡市 下着の色の指定など5つの校則 市立全中学校で撤廃へ

行き過ぎた校則、いわゆる「ブラック校則」を見直す動きが広がる中、福岡市では、下着の色の指定や特定の髪型の禁止など5つの校則が4月から市立のすべての中学校で撤廃されることになりました。
これは、1日、福岡市教育委員会が中学校校長会と共同で記者会見を開いて発表しました。
それによりますと、下着の色を白色に限るなどの単色指定や、髪型のツーブロックの禁止と、ポニーテールの禁止、男子は耳に髪の毛がかからないようにといった頭髪に関する男女別の記載、それに女子はセーラー服を着用など制服に関する男女別の記載の5項目について校則が一部の中学校で残っていましたが、4月からは市立のすべての中学校で撤廃されるということです。
福岡市では中学校の校則をめぐって、おととしから生徒と学校などが話し合う「校則検討委員会」を各校に設置して見直しが進められていました。
一方で、眉毛や靴下の色の指定などについては、校則が残る学校もあるということです。
福岡市教育委員会の永野主税中学校教育課長は「自分たちでつくったルールを自分たちで守る主権者教育が一番大切だと感じている。引き続き校則について生徒自身が教師や保護者らとともに考える取り組みをさらに充実させていきたい」と話していました。