新型コロナ新規感染者数減少傾向もインフルエンザの患者増加
新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向となる一方、インフルエンザの患者数が増加しています。
福岡県は手洗いや換気などの感染防止対策のほか、栄養や十分な睡眠をとるなど健康管理に努めるよう呼びかけています。
福岡県によりますと、1月22日までの1週間に県内198の医療機関から報告されたインフルエンザの患者の数は前の週の1.21倍の4077人でした。
1医療機関あたりの患者数は20.59人で、今後、4週間以内に大きな流行が起きる恐れがあるとされる「注意報レベル」の10人を超えています。
1医療機関あたりの患者数は20.59人は、沖縄県に次いで全国で2番目に多い数です。
また、1医療機関あたりの患者数を保健所の管轄ごとに見ると、福岡市早良区で58人、福岡市城南区で52人、糸島で41人、筑紫で31人と4か所で大きな流行が発生または継続しつつあることを示す「警報レベル」の基準の30人を超えています。
県によりますと、子どもや若者の感染が目立ち、今シーズン学級閉鎖や学年閉鎖を行ったのは1月22日までに71校にのぼっています。
福岡県がん感染症疾病対策課の牟田口徹課長は「コロナの感染者については新規陽性者が減ってきていて発熱外来も比較的受診しやすい状況になっているので、発熱などの症状が出たら自分で判断せずに医療機関を受診してほしい」と話しています。
その上で「注意報のあとに感染が拡大してインフルエンザ警報を発表するケースも過去にあり、この段階で気をつけることが一番だ。まず、かからないためには手洗いや換気をはじめ栄養、睡眠をとって体力や抵抗力をつけること、人にうつさないためにはマスクの着用など場面に応じた感染対策を大切にしてほしい」と呼びかけています。