ソフトバンク ”タカガールデー”を”ピンクフルデー”に変更
プロ野球・ソフトバンクは、女性の集客を図ろうと実施してきたイベント「タカガールデー」の名称をことしから「ピンクフルデー」に変更することになりました。
ソフトバンクは2014年から女性の集客を図ろうと、テーマカラーをピンクにして、試合を行う「タカガールデー」を年に2回前後、実施してきました。
ファンにはピンク色のユニフォームが無料で配られ、選手はピンクを基調にしたユニフォームで試合に臨み、真剣勝負を華やいだ雰囲気が包む人気イベントとなっていました。
球団の調べによりますと、このイベントに訪れた客の女性の比率が去年は60%程度にとどまるなど低下傾向にあるほか、名称がジェンダーへの配慮に欠けるといった意見も寄せられていました。
このイベントについてソフトバンクは性別を問わずに楽しみやすく刷新するとしてことしから「ピンクフルデー」に変更することになりました。
ソフトバンクは、男性が中心だったプロ野球の客層を広げようと女性を集客するイベントとして2006年から「女子高生デー」を始め、女子高校生限定でピンク色のユニフォームを100円で販売するなどのサービスを実施してきました。
2014年からは高校生だけではなく世代を問わず女性の集客を図るイベントとして「タカガールデー」を実施し当初は来場した女性ファン全員に、2020年からは性別を問わず来場したファン全員に、ピンク色のユニフォームを無料で配ったり、ピンク色を取り入れた応援グッズを販売したりしてきました。
一方、選手はピンクを基調にしたユニフォームで試合に臨み、真剣勝負を華やいだ雰囲気が包むイベントとなってきました。
「タカガールデー」は年に2回前後行われ、新型コロナウイルスの影響で観客の人数制限が設けられた2年を除いて、いずれも球場の定員の95パーセントを上回る「満員御礼」となり、人気を博してきました。
球団の調べによりますとこのイベントの女性客の比率は2017年の78パーセントがピークで4分の3を超えていましたが、去年は1回目が62%、2回目が61%と低下する傾向にありました。
球団では、イベントが球界において女性ファンの取り込みを図る先駆的な役割を果たしてきたとしている中、性別を問わず楽しめるよう名称を刷新するとして、インターネットでアイデアを募集しました。
球団は、寄せられた1500件を超える応募の中から選考を進め、「性別によって参加者を排除せず、イベントの内容を思い起こしやすい」として「ピンクフルデー」に名称を変更することになりました。