福岡市の2介護事業所が不正 2800万円余返還求める処分 

福岡市で介護サービスを提供している2つの事業所に不正が確認されたとして市は、不正に受け取っていた2800万円余りの返還を求めるとともに、3か月間、新規利用者の受け入れを停止する処分を行いました。
不正が見つかったのは福岡市博多区の「福岡県高齢者福祉生活協同組合」と、福岡市早良区の「アルサージュ」です。
市によりますと、福岡県高齢者福祉生活協同組合は指定を受けた事業所で常勤で勤務する管理者兼主任介護支援専門員が別の場所で日常的に業務をするなど人員の基準を満たしていない月があったということです。
また、「アルサージュ」は短期入所生活介護事業所で、利用者の居住環境を2つに分けてサービスを提供する施設として市から指定を受けていたのに基準どおりの運営をしていなかったということです。
市は2つの事業者に対し、不正に受け取っていたあわせて2800万円あまりを追加徴収金とあわせて返還するよう求めるとともに7日から3か月間、それぞれの事業所での新規利用者の受け入れを停止する処分を行いました。