理事長が逮捕監禁のNPO 久留米市の障害児支援施設を閉所

障害児支援施設などを運営するNPO法人の理事長が中学生を拘束した罪などに問われている事件をめぐり、このNPO法人が久留米市にある施設を9月末に閉所したことが市への取材でわかりました。
障害児支援施設などを運営する福岡市のNPO法人「さるく」の理事長、坂上慎一被告(57)は、障害児の親からの依頼を受け、問題行動をやめさせるなどとして当時13歳と14歳の中学生2人に対し、手足を縛って拘束するなどしたとして、逮捕監禁の罪に問われています。
このNPO法人は、久留米市で放課後のデイサービスや療育などを行う障害児支援施設を運営していたほか、福岡市で障害者の自宅を訪問して支援をする事業を運営していましたが、いずれも9月、廃止を届け出たことが市への取材でわかりました。
久留米市によりますと閉所の理由について法人側は「必要な人員の配置基準を満たせなくなった」としていて27人の利用者のうち希望者については、すでに別の受け入れ施設が見つかっているということです。
この事件では逮捕監禁の罪に問われ、初公判で起訴内容を認めた理事長について、検察側が「恐怖心を植え付けて問題行動をやめさせる手法を考案し、事業の一部としていた」と主張しています。
一方、子どもが久留米市の障害児支援施設を利用していたという母親はNHKの取材に対して「子どもの能力や年齢に合わせ自立に向けた生活の支援をしてもらっていた。施設が閉まることで、受け入れてもらえるよりどころがなくなり不安を抱えている親もいるのではないか」と話していて、障害がある子どもたちとその家族を支援する仕組みや進め方の課題が事件をきっかけに浮き彫りになっています。