通園バス車内で園児死亡事件受け県が保育施設に安全徹底の通知
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され、熱中症で死亡したことを受けて、福岡県は県内の保育施設に対し、園児の安全管理を改めて徹底するよう求める通知を出しました。
静岡県牧之原市にある認定こども園「川崎幼稚園」で今月5日、3歳の女の子が通園バスの車内に、およそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しました。
これを受けて福岡県はきょう市町村を通じて県内の2000あまりの保育施設に通知を出しました。
通知では、去年7月、福岡県中間市で保育園のバスに当時5歳の男の子が取り残され熱中症で死亡したことを踏まえ、「同様の事案が発生したばかりであり、今後も身近に起こり得ることとして全ての保育施設が重大に受け止めなければならない」としています。
その上で、中間市の事件を受けて県がまとめた、送迎バスに運転手以外に職員を1人以上添乗させて園児の乗り降りを確認することなどを求める指針を再確認し、徹底するよう要請しています。
福岡県子育て支援課は「去年の教訓が生かされず残念だ。もう2度と起こることがないよう指針を周知し安全管理の徹底に努めてほしい」としています。