【九州・沖縄】地熱発電に取り組む スーパー創業者の狙いは
日本が世界第3位の資源量を持つ地熱発電を普及させようと取り組む人物がいます。
全国チェーン「業務スーパー」の創業者、沼田昭二さんです。
インタビューでユニークな発想と力強い思いを語りました。
全国チェーン「業務スーパー」の創業者、沼田昭二さんは、新しい会社を立ち上げ、日本での地熱発電の普及に取り組んでいます。
沼田さんが目指すのは、地熱発電が抱えるさまざまハードルの解決です。
採掘の調査にかかるコストを抑えるため、掘削機を自前で開発し、採掘の調査コストを半分にしたといいます。
さらに、オーダーメードが常識だった発電所の設計を“標準化”し、全国どこでも同じ設計で展開できるようにしようとしています。
スーパーの全国展開と同じ発想です。
沼田会長はインタビューで「地熱にはさまざまな課題があるが、その多くのことは解決できると考えています。地熱発電は日本が世界第3位のポテンシャルありながら、エネルギー全体の1%もない0.3%しか使われていないというのが現実です。この現実をどのような形で直していくか、国というよりも皆さんが考えるべきだと思います」と話していました。
沼田さんが目指すのは、地熱発電の“フランチャイズ化”です。
発電所の設計の標準化などで基本的なフォーマットのパッケージを作ることで、開発を簡単にすれば、新たに地熱発電に参入しようという会社も出てくるようになると考えています。
開発にかかる期間をいまの10年単位から5年に短縮することを目指し、高齢化が進む採掘の技術者の高い技術を若い世代に伝えることにもつなげたいとしています。