福岡県弁護士会 不正請求の資料を裁判に悪用弁護士を懲戒処分

福岡県弁護士会は北九州市の弁護士が県内の会社の代表者の住民票などを不正に請求し、その資料が知らない間に裁判に悪用され損害が出ていたことがわかったとしてこの弁護士を業務停止1か月の懲戒処分にしました。
1か月の業務停止の懲戒処分を受けたのは北九州市戸畑区にある若戸法律事務所の配川壽好弁護士です。
福岡県弁護士会によりますと配川弁護士は、3年前の10月からおととし6月にかけて男性からの依頼を受けて「訴訟準備のため」などとうその記載をして県内にある会社の代表者の住民票や戸籍謄本などをあわせて6回、不正に請求していたということです。
弁護士会が調べたところ、この住民票が使われて福岡県内の会社が知らない間に裁判が起こされ、判決や命令によって130万円余りを取り立てられる損害が出ていたということです。
県弁護士会は依頼主との共謀の事実は認定できなかったものの結果的に裁判制度を悪用した重大な詐欺事件がひきおこされていて責任は大きいと判断したということです。
福岡県弁護士会の野田部哲也会長は「弁護士会として重く受け止めています。関係者に不安を与え、弁護士への信用を毀損しかねないものであり、大変遺憾で、残念です」と述べました。