認可保育所で2000万円余不正支出 県が特別指導監査始める

春日市にある認可保育所の40代の事務職員が、市や県からの運営委託費などが入っている保育園の口座から2000万円余りを不正に支出したとして、県は詳しい実態を調べる特別指導監査を始めました。
県によりますと、春日市にある認可保育所「若竹保育園」で、40代の女性事務職員が昨年度、保育園の口座からおよそ50回にわたってあわせて2000万円余りを不正に支出したということです。
ことし5月の内部監査で発覚したということで、運営する法人側の聞き取りに対し、不正支出を認め、「投資やギャンブルに使った」と話しているということです。
県によりますと、引き出した口座はこの事務職員が1人で管理していて、市や県からの運営委託費2億円余りや保護者から集めた給食費などが入っていました。
事務職員は運営する法人の理事長の娘で、先月、懲戒解雇になったということです。
県は保育園に対して特別指導監査を開始し、ほかに不正な支出がないかなど詳しく実態を調べるとともに、再発防止に向けた指導を徹底するとしています。